みやまクロニクル

みやまクロニクル

人生迷子の20代女が自由を求めてゆるく書く雑記

造船の街・長崎で生まれ、育って、離れて今思うこと

f:id:miyama-chronicle:20170518215518j:plain

こんにちは、長崎出身のみやまです。

長崎といえば何を思い浮かべるでしょうか。稲佐山からの夜景だったりグラバー園だったり、世界遺産になった軍艦島を挙げる人もいるでしょう。

今回は「造船の街」としての長崎で生まれ育ち、そして県外へ出た今、私が思うことを書いていこうと思います。

スポンサーリンク

 

造船の街で暮らす

騒音とペンキと

生まれてからずっと造船所のすぐ近くに住んでいました。今はどうか知りませんが、当時家の近くにあった造船所からは朝から夕方まで、ものづくりの大きな音が聞こえていたのを覚えています。

物心ついた頃からそんな環境で育ったのでそんなに気にしていませんでしたが、今思えば平日の昼間の騒音レベルは凄まじかったのかも…。あと、塗装に使われる塗料が粒子になって飛んできていたようで、父が車についた薄い汚れの膜を見て嘆いていたのを思い出します。

 

紅白まんじゅう目当てに行った進水式

造船所に限らず工場付近に住むのって何かと不便を被ることがあると思うのですが、造船所の近所に住んで良かったなと思うこともあって、それが船を水面に浮かべる進水式でした。

進水式は、工場関係者や船のオーナーなどが来て、船名の除幕をしたりくす玉割って風船飛ばしたりと華やかなイベントなのですが、近隣住民枠で招待されて何度か見に行ったことがあります。

華やかと言っても、子どもにとってセレモニーの段取りは退屈だし、進水の瞬間ドックを滑ってゆく耳をふさぐほどの爆音は本当に嫌いでした。でも、全ての式が終わった帰りに、地元のパン屋さんに頼んで作ってもらったのであろう紅白まんじゅう(しかもかなり大きめ)をもらえることが楽しみで、何度も進水式に足を運んでいたのです。

 

三菱の企業城下町、長崎

三菱を中心に回る長崎の経済

長崎と造船業は切っても切り離せない関係です。そのあたりの歴史は各自ググっていただきたいのですが、三菱造船所の企業城下町として発展してきたのは言うまでもありません。

三菱の景気が良くなれば長崎の景気も上向きになり、業績が悪化すれば街全体がダメージを食らってしまうくらい。朝晩のバスのダイヤは三菱への通勤客中心に作られますし、三菱に大きな船の案件が入れば周辺産業も潤います。

結果的には大損失を計上してしまった大型客船の建造中には、数多くの外国人労働者も長崎に滞在していましたので、一時的ではありますが宿泊関係・飲食関係の需要が高まりました。

 

豪華客船は市民の孫

diamondprincess

これまで長崎の三菱造船所では(採算はどうあれ)数多くの客船を建造してきました。特に豪華客船として世界各地を就航している「ダイヤモンド・プリンセス」「サファイア・プリンセス」は、もはや長崎市民の孫的存在となっています。

というのも、同時進行で建造されていたこの2隻、先に進行が進んでいた「ダイヤモンド・プリンセス」が大規模な火災を起こしてしまい、後から作っていた方の船(サファイア・プリンセス)を「ダイヤモンド・プリンセス」として名前を入れ替えて納品したというドタバタな経緯があったんですね。

なので、この2隻が長崎港に寄港すると、地元市民は「里帰り」のような気持ちで船を迎え入れるのです。

 

船のいる長崎港が好きだ

f:id:miyama-chronicle:20170520170518j:plain

最近でこそ大型クルーズ船が多数入港するようになりましたが、大型客船だけではなく、春には帆船まつりが開催されますし、普段から五島列島への生活路線や軍艦島へのツアーへ向かう中型・小型のフェリーや船も多く行き交います。

その形状から鶴の港と呼ばれる長崎港を、大きいも小さいも関係なく船が入ってきて出ていくのを見るのがとても好きなのです。

現在は長崎を離れて暮らしていますが、故郷の風景としていつも思い出すのは造船所が立ち並び、船がたたずむ長崎港の姿です。暮らしていると当たり前だった風景が別の土地へ行って当たり前でなくなると、急に恋しくなってきます。ああ、こんな風に思うほど長崎が好きなんだなって。

故郷の風景と思い出を、大切にしたいなって心から思う土曜の午後でした。

【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!

スポンサーリンク